ロボット技術とネットワーク技術の同時発展により、早い段階で(onlinerobots)や(networkedrobots)という概念が生まれました、ネットを利用してロボットの開発や遠隔操作ができれば、コントロールしやすくなるのとロボットの開発が簡略になりコストダウンにもなります。1996年、東京大学の稲葉雅幸教授の論文「リモートブレインロボットIntelligent Robotics. Remote-Brained Robot」の発表により、多くの企業と研究機関が本格的にネットワーク上でのロボットコントロールを研究し始めた、そして、2010年、クラウド技術の進化とともに、当時カーネギ・メロン大学のJames Kuffner博士(のちにgoogleに努め現在トヨタ研究所に所属しています)が初めてCloudRoboticsの概念をインターナショナルコンファレンスHumanoids2010で発表しました。ネットワークの高速化や5Gの普及により、CloudRoboticsは実現可能になりつつある。
CloudRoboticsとはロボットのブレーンとなる部分をロボット本体に装着していなく、クラウドに置かれます。ロボットは受信だけすればクラウドから指示したコマンドを実行可能になります。これによって、1個のロボットに複数の動き、行動パターンをクラウドから指示すれば済むので、ハードウエアの製造も大幅にコストダウンが可能になります。また、クラウド上で複数の開発者が同時にロボットの開発に参加できます。研究コストも大幅に節約できます。さらにクラウド同士のロボット研究リソースを共有すれば、より簡単にロボットのブレーンを開発可能になります。
CloudRoboticsの概念をそのままAGVにも適応可能です。5Gの普及により、クラウドで処理した結果を瞬時にAGVに伝えることができれば、すべてのAGVへのコマンドはクラウドで処理をし、AGVに発信できます。実際、4Gではこの遅延が20m秒ありましたが、5Gになるとわずか2m秒で伝達可能になります。精密機器の操作や組み立て作業にはまだ速度が足りないかもしれませんが、通常の荷物の搬送の場合、2m秒は許容範囲内ではあります。AGVの動きに大きい影響は出ないレベルではあります。
スタンダードロボットのAGV、Oasisシリーズは、クラウドベースのAGVである、メインコントロールソフトFMSのすべての機能はローカルネットワーク以外に、クラウド経由の選択もできます。製造メーカーでは、セキュリティの問題でローカルネットワークの構築はほとんどですが、その他の業種では、クラウド接続を選択して頂ければ、スマホ、タブレット、PCなどあらゆる端末で365日24時間居場所を問わずAGVをコントロール可能です。
クラウド接続の場合、稼働現場のネット環境がとても重要である。スタンダードロボットの製品で日本国内のみですが、オプションでesim接続機能を追加可能、wifiのない環境でも常時4Gネットワークにつながります。無論、これから普及する5Gやローカル5Gのネットワークにも対応しています。さらに、キャリア回線としては、ソフトバンクとKDDIの2社の回線を自動で選別して繋げますので、電波が途切れる心配もなく、ローカルネットワーク環境を考慮ぜずにご利用できます。2020年1月15日時点で世界100ヶ国のローカルキャリアの回線につながりますので、当AGVはこのままでも海外の工場で4Gや5Gネットワークをご利用できます。